Smuleとは?
Smuleとは、iPhoneで気軽にカラオケで歌を歌って曲が作れるアプリです。
インスタ広告で人気になったアプリ、いやむしろ広告がうざいという声や詐欺という声も多いアプリですが、今回はこちらのSmuleを特集します。
どんな機能が?
コラボ
Smuleでは、まず有名なアーティストとコラボしたカラオケが簡単にできます。そして、世界中の人とコラボして歌うことができます。
ミュージックビデオ
また、動画機能もあるため踊りを歌にあわせて自分で作って動画にすることもできます。また、自分の好きな歌にエフェクト(効果音など)を入れてオリジナルビデオにすることもできるんです。ビジュアルエフェクトにはスモーク、バブルなどの目立つものが多く、とても綺麗な動画に仕上がります。
曲数
また、曲数は数百万曲と豊富で自分の歌いたい曲が必ず見つかるレベルです。
歌唱力補正
歌うときの歌の巧さも補正できます。スタジオのエフェクトをかけたり、歌いながら同時にチューニングしてピッチを補正することまでできちゃいます。
スコア機能
歌のうまさなどによってスコアによる評価機能があります。これでスコア競争を友達とすることもできます。
コミュニティ/SNS
歌やビデオ制作を通じて世界中の音楽好きとつながることができます。これは歌のSNS的な機能といえるでしょう。
課金
課金(サブスクリプション)することにより、期間中はすべての楽曲にフルアクセスすることが可能になります。
実際には無料アプリとして使用が可能ですが、課金をしないとソロで歌うことはできません。
課金額は1週間で360円。これを高いと見るか安いと見るかは人によって異なるかも知れませんね。
なぜ人気?むしろ詐欺のような評判も?
もちろんヘビーユーザーにとっては上記のような機能が愛用されているがゆえに人気のようです。
ただし調査して行った結果、かなり旧来のカラオケアプリとは異なるシステムであることが判明しました。
旧来のカラオケアプリとの違いで見てみますと
- 単純にインスタなどSNSでの広告によるマーケティングが強烈
- あまりにも課金登録が簡単すぎる
- 退会方法がわかりにくく、課金したままになってしまう
- これによりマーケティング予算が増加し広告が増える循環
という点があげられます。
実際にはapp storeでの利用者口コミをみてみると
無料期間をすぎると自動的に有料会員へ移行されるようですが、アプリ内で退会方法がわからず、ヘルプを開くと突然の全ページ英語。退会できない用にして料金を取るシステムのアプリです。アカウント登録しないように気をつけてください、
こんなのなんで不評なのにこんなにCMとかも出せるんだろう(後略)
タッチIDだけで有料会員登録が完了しました(中略)その日にアンインストールしました。それでも後日無料会員登録が終わったとこのでお金が引き落としされました!(後略)
ユーチューブ見てると毎回気持ちが悪い人がでてきて毎回体調面と精神面をやられています。
といったように、インストールした人からもしてない人からもかなり悪評が寄せられています。
インストールからの安全性とUI/UXを検証
インストール直後
- 通知送信を選択
- アカウント登録
ここでアカウント登録は必須で、登録しないと進めません。 - メールアドレス入力
私はメールアドレスを選びました。ここではメールアドレスのみでパスワードは不要。
アカウント登録後
- ユーザー名作成
重複しないユーザー名を作らされます。 - なぜか位置情報をほしがる
SNS機能で使うのでしょうか。 - 歌いたいジャンルを選ぶ
いよいよ噂の
7日間無料トライアルの画面になります。ここで私はキャンセルを押しましたが、口コミを見る限りここで無料トライアルを押すと指紋認証で課金可能になり、1週間経過後はそのまま課金させられるということでしょう。
その後
私は無料トライアルという名の1週間後からの課金コースを選ばなかったので、以下のように曲などがロックされた状態のユーザーとなりました。
たしかに口コミどおりかなり危ないアプリなのでみなさんも要注意です。
運営会社は?
App StoreのDeveloper Insightsページをみてみると
このように、Sing!KaraokeやMagic Pianoを提供しておりユーザーは述べ1億8000万人いるということがわかります。
また、会社概要(企業情報)には
Founded
2008Headquarters
San Francisco, CaliforniaApps Mentioned
Sing! Karaoke, AutoRap, Magic PianoCategory
MusicPlatforms
iOS, tvOS
とあり、2008年創業で、サンフランシスコに本社がある企業だということがわかります。
また会社サイトではないようですがSmuleの公式ページもあり、社長をはじめ役員のプロフィールが掲載されています。(下の画像)
概要としては
- 社長はビジネスという面では3社を売却や上場させてきた
- Smuleをはじめたのは社長の母がピアノの先生だったから
- 社長が4才の時からピアノを母から教わった
- 社長はスタンフォード大学でコンピューターサイエンスを修めている
- 社長は最初の仕事としてサンフランシスコのパロアルトにあるIBMの研究センターにてAIエンジニアとしてスタートした
という内容ですね。かなりエリートな経歴をもつベンチャー経営者で、日本では珍しいですがアメリカでは割と普通です。(良い学歴を持つ人が大企業のサラリーマンで居続けるのはかっこわるいとされているので)
まとめ
以上、今回はカラオケアプリ「Smule」の調査をしました。
インスタなどのSNSマーケや、CVRが高くチャーンしにくいサブスクリプションの導線などはアプリ制作側としては学ぶべきところかもしれませんが、いつか修正されるべきものではありますね。