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Tik Tokの音楽は著作権セーフ?

今、10代〜20代に人気のある動画共有アプリケーションTikTok。そのTikTokからの発信で人気となったり、再熱している楽曲が次々と現れています。
こうした中で人気の音楽を一般人の私達が無断で、使用することは法律違反ではないのかという問題に着目してみました。

結論

まず、結論としては基本的にはセーフになります。

ただし方法によってはアウトになる場合があったり、ベストな方法とそうでない方法などがあります。

そのため、以下でその背景や理由、そしてベストな方法などを解説していきます。

背景

TikTokは音楽の著作権(自分が作詞作曲したものを、他人が無断で使用することを拒否することができる権利)を取り扱うことで有名な、日本音楽著作権協会(JASRAC)と契約をしています。そして、この JASRACに登録をしてある楽曲であればTik Tok利用者は皆、自由に音楽を使用することができます。

しかし、CD、動画、カラオケ音源等に録音された楽曲をそのまま使用することはできません。
そこには著作権とは別に、著作隣接権の一部である原盤権(録音された音そのものに関する権利)が働くためです。
そのためCDやカラオケの音源を何もアレンジせず使用する場合は、その権利の所有者に許可を得る必要があるのです。

さらに、アレンジを加えた楽曲であっても音源のアレンジが同一性保持権(著作物の改変が、著作者の意に沿わない時にその著作者を守るための権利)に触れる可能性があり、本来のイメージを損なう変調、編曲や使用法があった場合に、著作者側が訴えてくる可能性があるということがあります。

しかしながら、楽曲をアレンジせず作られた動画や、CD音源からサンプリングしアレンジしたような動画が多く見受けられます。こういった動画を
著作権者が訴えた場合、TikTokの利用規約上、利用者本人がその責任を負う決まりになっているので注意が必要です。

これら数多くある権利に、一回一回許諾を貰うのは大変な労力と、時間を消費してしまうことになります。同様に著作権者がルール違反を犯した人を一人一人訴えていくことも大変です。

双方が嬉しい解決方法

著作者、Tik Tok利用者どちらも不快な思いをせず済む方法としては

  • Tik Tok利用者が
    Tik Tokが提供している「楽曲を選ぶ」で表示される公式音楽を使用する

それが気に入らない場合、

  • 自ら演奏しカバーする
  • 原盤権所有者から提供されている音楽を使用する

まとめ

TikTok(ティックトック)は若者が手軽に動画アップロードをできる反面、細かな権利等のルールを知らない層が多いため知らず知らずのうちにルール違反を犯してしまい、またその楽曲が動画により広まりやすい環境でもあります。
そういった細かなルールや権利を利用者にどうわかりやすく伝え、どのように改善していくの今後とも注目です。

モデル:きらりさん
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