TikTokとInstagram(インスタ)。
ミレニアル世代からZ世代へとトレンドの発信層が変わりゆく中で、マーケティングの中心となっている2大アプリだ。
しかし、TikTokとインスタにおける大きな違いを完全に理解しているマーケターは少ないのではないだろうか。
巷ではTikTokが流行ったのは
・芸能人に見てもらえるから
・簡単に動画で私を盛れるから
などと言われている。
しかしこの記事では、小学生時代から各種配信アプリを使いこなす最先端TikTokerへの取材を通じて、インスタよりTikTokへと移行したZ世代の深層心理が明らかになる。
今回のインタビューを受けてくれたのは京都のオシャレ中学生ここな(心愛)さん。
京都の宇治に住み、中学生ながらヘアカラーやヘアケアまで怠らないというダントツのオシャレ中学生から読み解くインスタとTikTokの違いとは。
そしてそこからそこから透けて見える、今後のZ世代に刺さるアプリの構造とは。
小学生から配信アプリ
──よろしくお願いします。ここなさんは中学2年生とかなり若いですが、いつから自撮り動画を投稿するようになったんですか。
小4のときにMix channel(ミクチャ)を開始しました。
そこで最初に自撮り動画を投稿するようになった感じです。
でもその頃はミクチャをやってる子が少なかったですね。
あとミクチャでMusicallyを知って、やりはじめましたね。
──そうなんですね。そしてその後も続けていったんですか。
そうですね。小5ではクラスでミクチャをやる子がどんどん増えてきました。
小6になると、女子はミクチャをみんなやってて当たり前っていう感じになってましたね。
──なるほど、そこからtiktokに移動したんですか
はい。中1のとき(2017年)からTikTokを始めました。TikTokが日本ではじまってすぐに私もはじめた感じです。
配信アプリネイティブは複数のアプリを試す
──時系列ですとそういう流れだったんですね。Musicallyは何故やめてしまったんですか。
とにかく外国人が多かったからですかね。おすすめを見ても外国人ばっかりで。
DMがくるとしても外国人から英語のものとかで。
なのでMusicallyはフォローしている人と自分のを見るだけでした。
TikTokではおすすめをずっと見てることも多いので、全然違う感じですね。
──なるほど、動画のレコメンドエンジンの差が顕著に出たということですね。ミクチャは継続されてるんですか?
一応、歌詞動画をつくるためだけに入れてますね。
TikTokみたいな自撮り動画の投稿とかはしないですし、ミクチャのメイン機能であるLIVE配信もしないです。
──LIVE配信は嫌いなんですか?
嫌いではないんですけど、LIVE配信って継続しないといけないっていうのが面倒で。
配信してもすぐ人がくるわけじゃなくて、時間がたたないと盛り上がらないので面倒くさいんですよ。
──なるほど、TikTok、Musically、ミクチャという3つの有名アプリにおいても使用感が全然違うんですね(現在MusicallyはTikTokと統合されている)。続きは後編でお伝えします!
後編記事
【解析】TikTok流行の理由。インスタとの比較から読み解く②
モデル:ここなさん
Instagram:kokona1005