N高等学校を聞いた事があるでしょうか。3年前に開校した通信制の私立高校です。
VRでの入学式や、文化祭がニコニコ超会議だったりと報道されたため、この学校を耳にした事がある方もいると思います。
やりたい事があるけど進学先を迷われている方や、その保護者の方にこのN高校がどんな学校なのかまとめてみました。
目次
- 1.N高校とは
- 2.N高校での学び方
- 2-1.ネットコース
- 2-2.通学コース
- 3.N高校の魅力
- 3-1.課外授業
- 3-2.入学式
- 3-3.文化祭
- 3-4.職業体験
- 3-5.遠足
- 3-6.学費
- 3-7.部活動
- 3-7-1.起業部
- 4.まとめ
N高校とは?
N高等学校とは「ザテレビジョン」や「東京ウォーカー」を立ち上げメディア界では名の知れた角川歴彦さんと、「ニコニコ動画」の運営者であり株式会社ドワンゴを立ち上げた川上量生さんの2人が創立し2016年4月1日に開校した単位制・通信制課程の高等学校です。
教育理念は[常識を変えて、世界を変える。]と唱えているように、従来の通信制の高校ではなく新しい[ネットの高校]を目指して作られたものです。
学校名は「N高」「N高校」と略されることが多く、この校名の“N”はNetという意味だけではなくNew、Next、Necessary、Neutralなどが含まれています。そこには生徒一人一人にとっての“N”を見つけて欲しいという想いが込められているそうです。
一般的な通信制と変わらず、授業や、提出物はインターネットを通じて行わますが、通学コースも存在し、これには制服もあります。
また、課外選択授業の数も豊富なため、日本全国にある自治体と連携した職業体験や勉強ができます。
学校行事ではドワンゴが主催するイベントのニコニコ超会議での文化祭、ニコニコ町会議、ニコニコ超パーティ、闘会議などにも参加することが可能です。
2019年5月現在、10,339名以上の生徒がこのN校で学んでいます。
N高校での学び方
好きな時に、好きな場所で学べるため自分の時間を有効活用できるネットコースと実際に指定のキャンパスに登校し、個別指導も受けることが可能な通学コースとがあります。
ネットコース
生徒自身がPCを使いインターネットの映像を視聴しながら勉強します。
学校側は生徒から提出されたテスト&レポートを評価し一般の全日制学校と同様に単位認定を行います。この単位認定さえ積み重ねれば、最短3年間で高校(普通科)の卒業資格を得ることが可能です。
ネットではなくスクーリング(面接指導)といった座学は年5日程度なため時間に余裕がなくても心配ありません。また、場所も札幌、新潟、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄から選択ができます。
通学コース
制服もありますが、着用は義務ではありません。
登校日は週1.3.5から選択可能でこのコースを選んだ人は、宮城、東京、愛知、福岡、埼玉、千葉、京都、神奈川のどれかのキャンパスに通う必要があります。
N高校の魅力
N高校ではプログラミングや語学、創作、ファッションなど、数多くのジャンルの授業を受けることができます。
ネットの高校ということもあり、プログラムの勉強では専門的な分野まで学べます。本来、月に5千円の使用料がかかる「Creative Cloud」や「Premiere Pro」などのITツールがN校生徒は無料で使えます。
課外授業
このN高等学校の最大の魅力が、ネットの高校であるため余った時間を課外授業に力を入れられることです。それがAdvanced Program任意の選択科目になります。
これらがその種類です。
- 実力派予備校講師×大学受験対策授業
- dwango×プログラミング授業
- Dwango Media Village× 機械学習
- Webデザイン授業
- KADOKAWA×文芸小説創作授業
- 電撃×エンタメ授業
- Vantan×クリエイティブ授業
- 40mP×DTM・ボーカロイド授業
- 大塚英志×ものがたり創作授業
- 実力派講師×中学復習授業
- 企業、自治体、NPO×職業体験
- 海外大学国際教育プログラム
このようにかなり実践的な授業内容になっています。
入学式
東京の会場に沖縄本校、全国の通学コースキャンパスを繋いで生徒はVRゴーグルを装着してバーチャルにて行われます。
文化祭
先ほども話したように ニコニコ超会議が文化祭です、イベントの企画、立案ブース運営を自分たちで行います。
また、ニコニコ闘会議でのゲームイベントも課外授業活動として行われます。
職業体験
全国各地に宿泊しながら体験をします。
マタギ、レモン栽培、牧畜、刀鍛冶体験、マグロの仲卸など普段経験できない勉強ができます。
遠足
ネット遠足で行われます。オンラインゲーム(現在はドラクエX)を通して2~3ヶ月おきに行われます。
学費
N高は学費も魅力的です。なんと破格の10万円以下という年間の学費金額です。
3年間あわせると65万円が国からの支給で支援金としてもらえるので、本来1単位5000円かかる授業料のうち4800円ほどが支援される形になります。
これにより3年で30万をきる授業料で通えることになります。
部活動
オンライン上での部活動です。
将棋、囲碁、格ゲー、eスポーツ、美術、コンピュータ、人狼、音楽、N高起業部などがあります。
中でも2018年2月に始動したN高起業部は、書類審査や面接審査など複数の審査を通過し、最終審査である特別審査会を通過した人達が起業を目指すための部活動で、かなり力が入っています。
N高起業部
活動内容は
- 起業家を目指すことでイノベーティブな考え方を学び、日本や世界を支える人材を育成する。
- ビジネスモデル構築や事業計画書の作成といった起業に向けた実践的なプログラムに基づいた指導。
これらのために
- 起業部の活動費として年間最大1,000万円の起業支援金を用意。
- 数多くのベンチャー支援を行うデロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社が外部協力者として実践的なプログラムを提供。
こういった大きな活動もN高校では行なっています。
この部活動は起業が目的ではありますが、自分たちが試行錯誤する上でいろんな選択肢を見つけることの重要さを伝える大切な授業の一環なのではないかと思います。
まとめ
N高校はとても手厚いサポートがあり普通の高校生では経験できない事が学べる学校です。自分の学びたい事に合ったものがある方は、この学校を選択肢に入れてもいいかも知れません。
まずは自分のやりたいことを明確にしそれがこの学校により、達成できるものなのかしっかり自分と向き合い保護者の方と相談し、検討してみてはいかがでしょうか。
執筆・監修:MarkeTeen編集部